高齢者見守りシステムは高齢者本人の同意を得てから設置するのがおすすめです。
いくら本人のためを思ってとか、心配だからという理由であっても、本人の了解なしに勝手に設置すると、当然のことながらプライバシーの侵害などということでトラブルに発展する可能性が十分にあるからです。
もちろん設置するのは本人と無関係の第三者であろうはずがなく子供など親族に決まっているわけで、プライバシーも何も初めからあったものではないだろうという気はするのですが、勝手に設置された側からするとそのように反論したくなる気持ちも十分に分かります。
ということで、しっかりと説明して了解を得てからにしましょう。
そもそもこのようなシステムは普通の意味でのプライバシー、つまり本人の映像とか室内の音声などを収集することはせず、単にセンサーを利用して部屋の出入りとか電化製品やトイレなどの利用状況をチェックしているだけに過ぎませんから、その点を説明すれば納得も得やすいでしょう。
離れている親を遠くから見守りたい時に便利な高齢者見守りシステムですが、導入する場合には利用者の感情をよく汲み取って決めなければなりません。
依頼者が安心できると言っても、高齢者側はそれを望んでいないことがありますし、取り入れる方法によってはストレスを感じることもあります。
最近ではカメラでの映像をいつでも視聴できるようになっていて、カメラ型の見守りシステムなら逐一詳細な様子を見られると人気がありますが、プライバシーへの配慮が必要だとの声もあります。
いつでも見られているというのはストレスになりますので、抵抗感を感じる高齢者も少なくありません。
また、耳の遠いお年寄りに対して、電話型のシステムを導入するのもお勧めできません。
電話型の場合にはその音に気付いて対応しなければなりませんし、スタッフによる電話の場合には受け答えまでする必要があるので、聞こえないとストレスになる可能性大です。
普段の生活にスムーズに馴染んで、違和感なく利用できる方法がベストです。